超高齢社会に突入した日本で問題となっている介護業界の人手不足。その問題解決のために、一部の施設で導入されているのが「週休3日制」の働き方です。
週休3日制の主なメリットは、年間の休日が約50日増えること。週休2日制では、2日のうちの1日は家事や必要な私用で休みが潰れてしまい、十分に体を休めることができません。しかし、3日制になることで十二分に体を休めることができ、仕事のパフォーマンス向上の効果が期待できます。また、休みの取り方を上手く行うことで、連休を取得でき趣味や旅行などを楽しめるようになります。
また、残業時間が減ることもメリットの一つです。1日の就業時間が増えることで、日勤・夜勤の勤務時間が重なりスムーズに引継ぎを行えます。その結果、残業削減につながり、働き方の満足度が上がるメリットも得られるでしょう。
一方、デメリットとして挙げられるのは、1日の労働時間が長くなることです。週休2日制の1日の労働時間を8時間、週休3日制の1日の労働時間を10時間とすると、1日2時間も長く勤務しなければなりません。慣れるまでは心身共に疲労や負担が多いでしょう。
労働時間が長くなることに伴い、業務の負担が多くなることもデメリットの一つです。出勤する人数が減り、勤務時間が増えることで、どうしても業務の負担が大きくなってしまいます。
働き方改革により、介護施設にも週休3日制が導入されつつあります。施設によっては、利用者の通院に伴い、看護師のみ週休2日制を導入している施設もあるようです。個人の働き方に合わせて決められるようになっているようですが、今後は週休3日制が増えていくと予想されています。