看護師が携わるデイサービスは、医療目的で行うサービスというよりも、介護サービスの一環として提供されています。そのため、利用できるのは介護サービスが必要な人で、誰でも自由に利用できるわけではありません。
デイサービスを利用できるのは、年齢は65歳以上と条件が課せられています。厚生労働省の調査によると、実際にデイサービスを利用している人の平均年齢は82歳ですが、施設への入所ではなく自宅で生活できるという点で、要介護レベルはそれほど高くはない人が主な利用者となっています。
デイサービスは、要介護や要支援の度合いによっても利用できるサービスの内容が異なります。要支援の場合には1~2、要介護の場合には1~5の認定を受けている人が対象です。それぞれが必要な介護サービスを受けます。
要支援や要介護の認定を行うのはケアマネージャーの仕事で、介護施設や自治体の市町村役場などに相談すると、ケアマネージャーがその人の状態をチェックしてくれる仕組みとなっています。
実際にデイサービスを利用している人の要支援・要介護の度合いを見ると、平均は要介護1.66。これは、介護が必要な人の中でも比較的軽度で、歩いたり立ち上がる際に杖がなければ難しい人や、トイレやお風呂に入る際には部分的にサポートが必要な人が該当します。足腰が比較的しっかりしている人が、ここに分類されると考えると分かりやすいでしょう。
ただし、身体的には比較的しっかりしていても、認知症などで認知機能が低下している場合にも、要介護認定を受けることがあります。その場合にも、必要なサービスをデイサービスで受けることができます。